嶽本あゆ美さん作
風の吹く街 野毛坂ダウンタウ ン・ストーリー
2017年1月22日 (日) ~2017年1月29日 (日)
於 横浜ランドマークホール
http://www.yumeza.com/
<公演日・開演時間>
1月22日(日)14:00
1月23日(月)14:00
1月24日(火)13:00/19:00
1月25日(水)14:00
1月26日(木)13:00/19:00
1月27日(金)13:00
1月28日(土)14:00
1月29日(日)14:00
風の吹く街
という題名と同じ詞に作曲させて頂きました!あと、所々、私の演奏が使われています!
(^_-)☆
嶽本あゆ美さんは脚本家として、芸術祭優秀賞を受賞された方で、彼女の作品に曲を書かせて頂くのは2度目です。
最初は「大平洋食堂」という作品の
誠之助の死
という与謝野鉄幹の詞に作らせて頂き
自分で言うのも何ですがいい曲でした!
あゆ美さんのパワーで主人公の誠之助さんの故郷の和歌山県新宮での公演が実現した時は、混声四部の合唱曲に作り替えた所、無伴奏で地元の方々が歌って下さったのでした!
皆さんもとても気に入って歌って下さったと嶽本さんが教えてくださりとても嬉しく光栄なお話でした!
中には、幸徳秋水事件で冤罪で処刑されてしまった方の末裔の方もおられたそうでした。
合唱を一生懸命やっていた女性の方が、誠之助さんのお墓に行って歌って下さったともお聞きしました。
誠之助さん達のレクイエムにしたいと作った願いが叶った出来事でした。
私が作曲を依頼されたのは、実は嶽本さんとヤマハ音楽教室のジュニア科というところでむかーしむかーし一緒に作曲を勉強していたからなのでした!
ナガーイ年月が経ちまして、作曲家への夢は大学院受験で一度諦めたので、歌手になりましたが、なんせジャズは常にアドリブとリハモナイズで、作曲し続けてるのに変わりはなかったのでした。
しかし、まさか、作曲するなんて考えても見ていなかったので、夢のような出来事でした。彼女のお陰で目覚めて、このところは色々作曲編曲して、ワクワクしております!
今回は長年関わらせていただいている五大路子さんの夢座での、嶽本さんの作品に曲を書かせて頂ける事になり、何とも言えないご縁を感じております!
五大さんの所では、歌手か女優か歌唱指導か音楽監督としての役目しかしたことないし、最初は驚きましたが、やるからには奮闘させていただきます!
嶽本さんの脚本は、人々の体温や息吹を生き生きと感じ、人物皆が近くから話して生きている様な感じです!
しかし、難易度が高いセリフに役者さん達がまた役者魂を燃やして生き生きと演じ、熱量が高まり作品がとてもパワフルで、役者達が演じ始め芝居になって作品自体が生き物のように生きていく様な、初めての感覚で、他にはないお芝居の感じなんです!その全体の芝居という生き物を見て、観客の心に鮮明な真実が現実が見せられ、思いを巡らさざるを得ないのです!しかし、これこそが、芝居だろう!と私は感嘆するのです。
新しい感覚がありますので、当然伴ってくる産みの苦しみを、持ち前の頭脳明晰の嶽本さんパワーで、更に作品を高みに押し上げていく圧巻の手腕を間近で体験して興奮しております!
小さい時から、学校以外で会う音楽のお友達でもありましたので、嶽本さんを見るだけでワクワクする感覚がよみがえって来るのです。
先日お稽古でお隣に座らせていただいた時は、完璧に脳みそが小学生の感じに戻って、先生の課題を一緒に待ち受けていた音楽教室の時のような前のめりの感覚をうん十年ぶりに体験しました!地域の優秀な子だけが入れるクラスだったので、話も通じるしとっても楽しかったのでした!
学校みたいなコミュニティは人間に必要ない何て言ってるIT系の有名人に教えてあげたいです!勉強の速度は各々の問題ですから実はまだ未熟な能力の時は余り関係ないけど、隣で一緒に勉強した方がいた事が、なん十年も経ってこんなにも新鮮な体験になるなんて、地元を長く離れた私には衝撃的でありました!
もちろん、立派に成功されている彼女は小さい時の彼女とは別人ですし、作品を読ましていただいて、音楽家の私の回りにはいないすごい方の書いた物だと、一変で認識が変わりました!
昭和の焼け野原、皆が喪失感と葛藤しつつも、力強く生き、物資不足の中、闇市を作り街を再建していったお話し
私の作った歌はお芝居の最後に歌われます。いらだち、苦しみの中で毎日顔を上げながら一歩を踏み出す人の心、無情に続く未来への不安と希望を託して作りました。
皆さんにも気に入って歌っていただければ嬉しいです!